【新唐人2014年9月27日】浙江省浦江県（ほこうけん）当局は近日、献血優遇策を打ち出しました。親が4000cc以上献血した場合、子どもの高校入試の成績に点数を加算するとのことです。これを受け、中国のネット上で議論がわき起こりました。子どもの受験のために親が献血までしないといけないのかと嘆くネットユーザーもいれば、無償献血の背後にはびこる巨大な利害関係を疑う声も聞かれました。
22日、浙江省金華市（きんかし）浦江県のネットユーザーの書き込みがネット上で物議をかもしています。「政策のために、こっちも命をかける！これで息子に胸を張って言える。高校受験は安心しろ。父さんが点数を稼いだから」
情報によると、７月24日、浦江県政府は献血優遇策を発表しました。それによると、献血者は奨励金と入院費用の清算率アップのほか、4000ccの献血で子どもの高校入試の成績に１点、6000ccで２点、8000ccの場合３点を加算する優遇を受ける事ができます。
ネットでは議論が展開されています。あるネットユーザーは「親の血で子どもの点数を稼ぐとは！馬鹿げている！」とあきれています。
浙江省フリーライター 昝愛宗さん
「献血ステーションは無償で血液を集め、高価で売ります。輸血を受ける人も高額を支払いますが、献血者には何のメリットもないので、献血者が減ります。だから点数を与えたり、報償したりします。利益を上げるためです」
一方、地方政府のこの種の政策によって公平性が失われると批判する声もあります。また、点数を稼ぐには最低4000ccの献血が必要ですが、健康な成人が一度に400cc、年に２回献血をした場合、最低５年かかることになります。３点を稼ぐには、10年かかる計算になります。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/09/25/a1141179.html （中国語）
（翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李）
